占いの恋、デパートの夢。
今日は内定をもらった会社の同期になる子と3人で梅田で遊んできた。
バイト先のお客さん以外に可愛い服をお披露目できる貴重な機会だったので、この前セールで買ったベルスリーブのトップスと、チェックのミニスカートを着て出かけた。
梅田の第三ビルで占いをしてもらい、カフェでアップルパイを食べ、デパートのコスメ売り場でジルスチュアートの香水を買うか迷い、最後にsnowでねずみになった写真を撮って解散した。
占いでは、私はプライドが高くて、よく気が付く世話好きであることを言い当てられ、転職は3年我慢した方がいいと言う事、恋人は相性は悪くないけど子供っぽくて結婚すると苦労する事を予言された。
結構あたっていたので、そのばあさんの占い師さんがいる水曜日にまた来ようと思った。
占いは、本当なんだか嘘なんだかわからないけど、未来の事を改めて考えさせてくれるなあと思った。
結婚、転職、子供がどうとかこうとか。いい子供ができるから子供は作った方がいいよと助言されて、あまり子どもに興味がなくてもついつい子どもができた未来について考えてしまう。
そのあとカフェでまだ入ってもいない会社の愚痴をあーだこーだ沢山言ってしまった。
やめたーい、転職したーいって言いすぎて、ほかの二人は少し困った顔をしている事に気づいたけど、止めることが出来なかった。
そのあと、友達が友達への誕生日プレゼントを買いたいというので阪急についていくことにした。
「RMKのブルーグロスはやったよねー」
「このワックスインスタで超見るよねー」
「ポールアンド・ジョーの猫ちゃんのリップって、使ってくうちに猫の顔擦り減るのかなしくないのかなー?」
岡崎京子の『唇から散弾銃』みたいで愉快だった。
一人では心細いデパートのコスメ売り場も、友達がいたらいくらか心強くてじっくり商品を手に取って見れた。
ジルスチュアートのコスメはどれもとてもロマンチックでかわいらしく、口紅は何となく子供のメルヘンなおもちゃにさえ見えた。
こんなコスメは若いうちしか似合わないのかなあなんて友達と話して、うっとりコスメを見つめた。
とてもいい香りがする香水があったのだけど、店員さんを捕まえることが出来ず、不甲斐なく、何も買わずに店を出た。
阪急の2階は夢がいっぱいつまっているなあとおもった。
小顔にばっちりメイクのきれいなBAさん。おしゃれなスーツをジャストサイズで着こなして颯爽とあるくデパートの少し偉い人そうなおじさん。
ぴかぴか、きらきらの人間が創り出した美が沢山並べられて、どれも到底手が届かなくて、いつかこれを私の手元に置けるようになりたいなあなんて、未来について考えさせてくれた。
最後にとったsnowは写真映りの悪い私にしてはかわいくとれていて、さすがsnowだなと感心した。
早く、バイトで稼ぎたいなーなんて物欲にまた火をつけてしまったかもしれない1日だった。