綺麗

kirei

Angelic

 

angelic

【形】
  1. 天使の、天使に関する
  2. 〔天使のように〕優しい、美しい

 

ここ一週間、平日出勤を多くしてみたけど、お客さんがなかなかつかずに精神的に結構参っていた。

5時間待ちぼうけして、一人のお客さんしかつかなかった日は、さすがに泣きそうになりながら帰った。

ずーっと大部屋で待っていると、自分がいかにも売れ残りって感じがして、とても虚しく、みじめでふてくされた気分になってしまう。

笑えるものも笑えなくなってブスに拍車がかかる。

 

そんな出勤を重ねてきたせいで、お客さんは全て、超ありがたいもんだと言う事を再確認した。

 

どんなお客さんでもかけがえない、ありがたいもんだとしみじみ思い知った。

 

そんな私は、どんなお客さんの前でも天使のようにしていようと思う事にした。

 

あなたの前では既定の時間、エレベーターを降りてお別れするまでは天使みたいな彼女でいます、と、そんな感じ。

 

丁寧で、善意的で、いい子でにこにこな女の子でいようと思っている。

どんな人でも私のお客さんになってほしい。

嫌なお客でもいいお客でも、みんなもう一度会いたい。

 

扉を開ける前は「Angelic」という言葉を意識して、お仕事しようと思っている。

 売れっ子になりたい訳は、稼ぎたいのとみんなの天使でありたいからです。

 

 

 

天使の美肌水しっとり 310ML

 

8時間出勤して7千円だった今日思ったこと

今日は12時から夜の8時までお店に出て待機していた。

ついたお客さんは4人。お給料にして7千円でした。

7千円もらえるだけとてもありがたいけど、今日は結構暇できつかった。

 

こんなに暇だと、お客さん1人1人の大切さを改めて感じる。

 

今日はきっちりお客さんの目を見つめてたくなる日だった。

 

ばたばた忙しい時には、やな客はいらない!タイプのお客さんじゃなきゃ少しがっかりする、常連さんって、なんか親切すぎてたまに怖い、とか、本当に失礼な事考えてた。

最後の方なんか、わざとあんま目を合わせないようにしたりして、丁寧じゃなかった。

 

今日は本当にそのことを反省した。

私なんか、全然偉くない。

お店が私にお客さんを回してくれて、お客さんは私を選んでくれなきゃ、お給料入らないんだもん。

7千円なのは、自分の力不足なんだって、おもいました。

 

どうか、次の土曜に出勤したときに、挽回させてください。

一生懸命しますから、お客を沢山つけてください。

神さまお願いします。

 

不細工な私には、お客さんに心を籠めるしか、取柄はないんだよなあと、初心に帰してくれた1日でした。

 

 

 

 

 

 

選んでくれてありがとね

仕事がある事はとてもありがたいことだ。

だって、私にお客さんがついてくれなかったら、出勤しても1円だってもらえないのだから。

 

色んなおじさんと狭い部屋で過ごす。

とても話の面白い人。

あまりタイプではない人。

きちんとお金を払って律儀にオプション以外のことはしない人。

沢山触ってお金を払わないで帰っていく人。

 

寝不足の頭で何人も相手してくると、どうしても上の空になってしまって、

「今日はおやすみですか?」

「この後なにされるんですか?」

「お昼食べました?」

この決まりきった質問を、このお客さんにはしたっけな?とボケてきてしまう。

 

しまいには、笑顔を忘れてしまったり、穏やかな時だったら許せる過剰なおさわりにもカチンときて塩対応をしてしまったりする。

 

そんな事をしてしまったお客さんを送った帰り道は、コノヤローって気持ちと申し訳なさが相まった気分になって、より一層疲れてしまう。

 

お客さんに、私を選んでくれてありがとう、と全員に愛想よくできてた最初の気持ちをもう一度思い出さなきゃと思った。

 

心を取り出して、炭酸バブかなんかのお風呂に着けて、浄化したい気持ち。

深呼吸をして、温かいお茶を飲んで、心を落ち着かせなければなと思った。

 

いつだって、お部屋に入る瞬間は、私を選んでくれてどうもありがとう、と、そんな気持ちでいなきゃなーと思った。

 

選ぶ理由

 

グレープフルーツ、チューハイは浮遊感。

明日の研修が死ぬほど憂鬱で逃げ出したくて、腹立たしくて、今日は1日中ぐずぐずくすぶっていた。

 

夜、晩御飯を食べに行ったレストランでなんとなくグレープフルーツチューハイを頼んだ。

ラストオーダーで頼んだので、閉店までの30分で何とか全て飲み干した。

 

帰りの車の中ではふわふわとSpank Happyの『Angelic』を聞いてアンニュイに浸った。

 

お酒は20になったころ、調子に乗って飲みまくっていた。

楽しくなって好きだった。

1年前に体調を崩したのをきっかけにお酒もあまり飲まなくなったけど、やはり、お酒は楽しい気分にさせてくれる優れものだなと思った。

考えてもしようがない事を、どうしても考えてしまう時にはお酒を飲むのがいいのかもしれない。

今日みたいにぐずぐずくすぶったような日には、さっぱりした生絞りのグレープフルーツ果汁が沢山入ったチューハイなんて、きりっとしていて本当にちょうどよかった。

冷たくて、苦くて、さわやかで、のどに流し込んでいる間は何も考えられなくなる。

飲み終わるころには酔いが回ってこれもまた頭が回らなくなってちょうどいい。

 

今日は外はとても寒くて、家に帰り着いたら、赤外線ストーブをすぐにつけてその前にどかッとすわり、火に当たった。

 

ほろ酔いで火に当たってあったまることはとても幸福感が増してライフハックだなと思った。

あの人に会いたいなあ。風俗のバイト入って、稼いでちやほやされたいなあ。

あの人に会えたら「私であそんでください」って言いたいなあと、酔った頭で考える。

 

酔っているときだったらいえるだろうなあと自分の真面目さを憎む。

酔いが醒めることは魔法が解けるような感じがするよなあとぼうっと考えた。

 

好きな人に会いたいと、未来に願いを託す事。

研修なんて、適当にやっつけて、土曜に風俗のバイトにはいって早く荒稼ぎしたいなあとわくわくする事。

研修なんかで憂鬱な気分になってる時間なんてないんだと、よいが醒める頃には気づいて、少し元気になった。

 

いつかあの人とチューハイ飲んでいちゃいちゃできたら最高じゃんと、そんな恋する気持ちになれてるなんて幸せじゃんと、明るい気分になったのだった。

 

 

サントリー チューハイ ほろよい 350ml オリジナル20本セット(10種類×2本)

 

占いの恋、デパートの夢。

今日は内定をもらった会社の同期になる子と3人で梅田で遊んできた。

バイト先のお客さん以外に可愛い服をお披露目できる貴重な機会だったので、この前セールで買ったベルスリーブのトップスと、チェックのミニスカートを着て出かけた。

 

梅田の第三ビルで占いをしてもらい、カフェでアップルパイを食べ、デパートのコスメ売り場でジルスチュアートの香水を買うか迷い、最後にsnowでねずみになった写真を撮って解散した。

 

占いでは、私はプライドが高くて、よく気が付く世話好きであることを言い当てられ、転職は3年我慢した方がいいと言う事、恋人は相性は悪くないけど子供っぽくて結婚すると苦労する事を予言された。

 

結構あたっていたので、そのばあさんの占い師さんがいる水曜日にまた来ようと思った。

占いは、本当なんだか嘘なんだかわからないけど、未来の事を改めて考えさせてくれるなあと思った。

結婚、転職、子供がどうとかこうとか。いい子供ができるから子供は作った方がいいよと助言されて、あまり子どもに興味がなくてもついつい子どもができた未来について考えてしまう。

 

そのあとカフェでまだ入ってもいない会社の愚痴をあーだこーだ沢山言ってしまった。

やめたーい、転職したーいって言いすぎて、ほかの二人は少し困った顔をしている事に気づいたけど、止めることが出来なかった。

 

そのあと、友達が友達への誕生日プレゼントを買いたいというので阪急についていくことにした。

 

 「RMKのブルーグロスはやったよねー」

「このワックスインスタで超見るよねー」

「ポールアンド・ジョーの猫ちゃんのリップって、使ってくうちに猫の顔擦り減るのかなしくないのかなー?」

岡崎京子の『唇から散弾銃』みたいで愉快だった。

 

一人では心細いデパートのコスメ売り場も、友達がいたらいくらか心強くてじっくり商品を手に取って見れた。

 

ジルスチュアートのコスメはどれもとてもロマンチックでかわいらしく、口紅は何となく子供のメルヘンなおもちゃにさえ見えた。

こんなコスメは若いうちしか似合わないのかなあなんて友達と話して、うっとりコスメを見つめた。

 

とてもいい香りがする香水があったのだけど、店員さんを捕まえることが出来ず、不甲斐なく、何も買わずに店を出た。

 

阪急の2階は夢がいっぱいつまっているなあとおもった。

シャネルにディオール、バレンチノにティファニー

小顔にばっちりメイクのきれいなBAさん。おしゃれなスーツをジャストサイズで着こなして颯爽とあるくデパートの少し偉い人そうなおじさん。

ぴかぴか、きらきらの人間が創り出した美が沢山並べられて、どれも到底手が届かなくて、いつかこれを私の手元に置けるようになりたいなあなんて、未来について考えさせてくれた。

 

最後にとったsnowは写真映りの悪い私にしてはかわいくとれていて、さすがsnowだなと感心した。

早く、バイトで稼ぎたいなーなんて物欲にまた火をつけてしまったかもしれない1日だった。

 

 

胸騒ぎのデパート

蓼喰ふ虫

この仕事を始めてから、このぶっさいくな私の顔を褒めてくれる人がいるから驚く。

私は自分の顔が嫌い。

一重で、顔が左右で非対称で、眉の形も決まらず、表情が鍛えられてなくてのっぺりしている。

化粧を濃くしたらよりブスに拍車がかかり、これくらいがベストな化粧をして出かけたら「すっぴん?」と聞かれたりする。

 

チャンスがあるなら二重にしたいなあとおもっていたが、どうやらこの顔が好みの日ともいるらしい。信じがたい事だけど。

 

蓼食う虫も好き好きとはよく言ったもんで、人の好みはほんとに様々なんだんあと思い知る。

思い返してみれば、私もぽっちゃりした男が好きだったりする。

優しい男より、少し強引な男に惹かれたりする。

優等生より悪い男がかっこよく見えたりする。

初恋の人の影響とか、周りの環境とか、いろいろな要素が絡まりあって私の好みは出来上がっているように、ほかの人もそうなんだろう。

 

雑誌やテレビで取りざたされる美人はそりゃあきれいでかわいいけれど、それがすべてではないらしい。

確かにこの世の人間すべてが二重で細くて、白かったら、味わい深くないよね。

 

私みたいな一重もいていいんだなって、自分に少し自信を持った。

ありがとう蓼食う虫さん。私は蓼としてもっと精進します。

 

 

蓼喰う虫 (新潮文庫)

精神安定のためにすっと逝ける毒薬がほしい。

風俗の仕事は今までのどのバイトより結構好きだったりする。

まだ始めたばかりだし、最近少し仕事に対して気持ち悪さも感じているけど、それでも、アパレルの接客より、雑貨屋さんのお姉さんより、コールセンターのオペレーターより、ずっとこの仕事の方が私は好きだなあと思う。

 

私は昔っから大人っぽい事には興味があったし、貞操観念も今の酷い彼氏のおかげで少しは狂わせる事が出来た。おじさん好きだしお金も好き。

気遣いだから、基本的にお客さんにはニコニコできる。

 

なんだかんだいってこれが私の天職なのか?と思ったりもする。

風俗が天職だとしたら私はどうなるんだろう。

風俗が天職であることは恥ずかしい事なのだろうか。

社会的に風俗嬢は地位が低くて見下されがちな感じがする。

そんな人目の事は排除するとしても、この仕事は若さが肝心だから、長く続けられない。

その事が、この仕事を生涯の仕事にできない最大の理由かもしれない。

 

この仕事は若いわたしにとって楽だ。

怒られないし、休みやすいし、時給も普通の仕事に比べて格段に高い。

ちやほやされて気分いい。

 

内定蹴ってこの仕事したいなーなんて馬鹿げたことばかり考えてしまう。

社会で常識とされる4大からの一般企業就職という定石をガン無視して、この仕事をしたらどうなるだろうかと考えたりする。

 

若いうちはいいだろうけど、年を取るにつれてどんどん大変になってくるんだろうなって想像つく。

親も悲しむだろうな。

もし私が売り物にならなくなったら、さくっとあの世に(地獄かもしれないけど)行けるように、安らかな毒薬を手元に置いておきたいなあと、破滅的な事を思いついたりした。

 

毒 青酸カリからギンナンまで (PHPサイエンス・ワールド新書)